子宮頸がん<ヒトパピローマウイルス>
更新日:2019年04月01日
子宮頸がん予防ワクチン(ヒトパピローマウイルス)の接種勧奨を中止します
2013年6月14日(金曜日)に開催された第2回予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会及び第2回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)において、予防接種の副反応について専門家による分析・評価が行われました。
その結果、予防接種法に基づく、子宮頸がん予防ワクチン(ヒトパピローマウイルス)の接種については、定期接種の中止ではなく、積極的な接種の勧奨を差し控えることとなりました。
子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまへ (PDF: 865.2KB)
子宮頸がん予防ワクチンは定期の予防接種に変わりました
子宮頸がん予防ワクチンは2013年4月1日から定期の予防接種に変わりました。接種費用は無料です。
予防接種の効果と副反応について
- ヒトパピローマウイルス(HPV)
は皮膚や粘膜に感染するウイルスで、100 以上の種類(遺伝子型)に分類されています。子宮頸がん予防ワクチンは、これら多くの遺伝子型のうち、子宮頸がん全体の50~70%の原因を占めると言われている16 型、18 型等(注1)を対象としたワクチンです。子宮頸がんは、数年から数十年に及ぶHPV の持続的な感染の末に発症するとされており、本ワクチンについては、導入後間もないことから、がんそのものを予防する効果は現段階では証明されていません。しかしながら、HPV の持続的な感染や、がんに移行する前段階の病変の発生を予防する効果は確認されており(注2)、これらに引き続いて起こる子宮頸がんの予防効果等が期待されています。
(注1)16及び18 型のウイルス様粒子を含むサーバリックスと6、11、16 及び18 型のウイルス様粒子を含むガーダシルの2 種類のワクチンがあります。
(注2)臨床試験結果を評価したところ、16 型及び18 型の持続的な感染やがんに移行する前段階の病変の90%以上を予防した等の報告があります。 - ただし、予防接種により、軽い副反応がみられることがあります。また、極めて稀ですが、重い副反応がおこることがあります。予防接種後にみられる反応としては、下記のとおりです。
主な副反応
主な副反応は、発熱や、局所反応(疼痛、発赤、腫脹)です。また、ワクチン接種後に注射による痛みや心因性の反応等による失神があらわれることがあります。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は体重を預けることのできる背もたれのあるソファに座るなどして様子を見るようにしてください。
稀に重い副反応として、アナフィラキシー様症状(ショック症状、じんましん、呼吸困難など)、ギラン・バレー症候群、血小板減少性紫斑病(紫斑、鼻出血、口腔粘膜の出血等)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)等が報告されています。
- 接種後、お子さんの体調の変化に気づいた場合には速やかに医師の診察を受けて、その結果を保健予防課予防接種担当にご連絡ください。
- ワクチン接種後も、20代から子宮がん検診を受けましょう。
【参考】第1回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会配付資料(外部サイト)
予防接種による健康被害救済制度について
- 定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障がでるような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けることができます。
- 健康被害の程度等に応じて、医療費、医療手当、障害児養育年金、障害年金、死亡一時金、葬祭料の区分があり、法律で定められた金額が支給されます。死亡一時金、葬祭料以外については、治療が終了する又は障害が治癒する期間まで支給されます。
- ただし、その健康被害が予防接種によって引き起こされたものか、別の要因(予防接種をする前あるいは後に紛れ込んだ感染症あるいは別の原因等)によるものなのかの因果関係を、予防接種・感染症医療・法律等、各分野の専門家からなる国の審査会にて審議し、予防接種によるものと認定された場合に補償を受けることができます。
給付申請の必要が生じた場合には、診察した医師、保健予防課へご相談ください。
子宮頸がん予防ワクチンは2種類あります
- 従来の「サーバリックス」に加えて、2011年9月15日から「ガーダシル」も助成制度の対象になりました。
- 3回とも同じ種類のワクチンで接種してください。
- 子宮頸がんに対する効果は、いずれのワクチンを接種しても同じであるといわれています。(効果について直接比較したデータはありません)
- 取り扱い状況は医療機関にお問い合わせください。
対象者と標準的な接種期間・間隔・回数
対象者
小学6年生~高校1年生相当の女子
(標準的な接種期間は中学1年生)
接種回数
サーバリックス・ガーダシルともに3回
接種間隔
サーバリックス
初回接種から1か月後に2回目、初回接種から6か月後に3回目を接種
ガーダシル
初回接種から2か月後に2回目、初回接種から6か月後に3回目を接種

実施医療機関
町田市内の指定医療機関(以下のページをご覧ください)
八王子市・日野市・多摩市・稲城市・相模原市内の指定医療機関(以下のページをご覧ください)
やむを得ず町田市・八王子市・日野市・多摩市・稲城市・相模原市内指定医療機関以外で定期予防接種を希望される方は、接種の10日前までに保健予防課へご連絡下さい。(電話:042-724-4239)
診療時間等はこちらをご覧ください
各医療機関の情報を掲載しています。
「のびっこ」第6章にて一部医療機関の診療時間及び予防接種の時間帯を掲載しています。
掲載されている情報は変更になる可能性があります。
接種方法
事前に医療機関へ予約し、母子健康手帳を持参して接種してください。
母子健康手帳の持参が無い場合は、原則として接種できません。
保護者の同伴ができない(13歳以上)
13歳以上で接種時に保護者の同伴ができない場合は、以下の書類を医療機関にお持ち下さい。
- 予診票(事前に医療機関で取得)
- 同意書(下のPDFファイルを印刷して使用)
保護者の同伴がない場合の同意書 (PDF: 212.9KB)
関連情報
グラクソ・スミスクライン株式会社(サーバリックス)(外部サイト)
子宮頸がん予防ワクチンの製造会社(2社)の情報サイトです。
各種相談窓口一覧(外部サイト) (PDF: 469.2KB)
子宮頸がん予防接種に係る各種相談窓口の一覧表です。(東京都作成)
子宮頸がん予防接種に係る厚生労働省の情報サイトです。
その他の定期の予防接種
- この記事に関するお問い合わせ先
-
保健所保健予防課保健予防係
電話 042-724-4239
ファックス 050-3161-8634このページに関するご意見については、こちらからお問い合わせください。
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