子どもと楽しむ食育 ~見直そう生活習慣~
いま、なぜ食育なの?
日本の食をめぐる現状には以下のような点があげられています。
- 肥満や生活習慣病の増加
- 栄養バランスや偏った食事や不規則な食事の増加
- 「食」の安全上の問題の発生
- 過度の痩身志向
- 「食」を大切にする心の欠如
- 「食」の海外への依存
- 伝統ある食文化の喪失
このような食をめぐる現状に対処し、食育を国民運動として推進するために食育基本法が成立しました。
「食育基本法」において「食育」は「国民が健全な食生活を行うための生涯にわたる課題である」と位置づけられています。
町田市でも、2013年12月に食育推進計画を策定しました。
家族そろって楽しく食卓をかこんでいますか?

「子どもがふだん食事をする相手」
「孤食(こしょく)」という言葉をきいたことがありますか?
家族がいても、一人だけで食事をすることをいいます。
「孤食」の背景には家族関係の希薄さがあるといわれています。食卓を一緒にかこむことは、親子のコミュニケーションを深め、また食のあるべき姿や「食文化」を子どもたちに伝えていく大切な場です。
町田市では、食育の評価指標として、食事を一人で食べる子どもの割合(平日・朝食)を減らすことを掲げています。
ぜひ、家族そろって食べるよう心がけましょう。
早起き・早寝していますか?

子どもが平日の「朝、起きる時間」

子どもが平日の「夜、寝る時間」
町田市の幼稚園・保育園児の生活リズムで、気になる午後10時以降の就寝は13.6%となっています。
規則正しく質のよい睡眠がないと、子供の成長に必要なホルモンの分泌や免疫機能に影響が出るといわれています。成長ホルモンは夜寝ているときに分泌されるため、夜更かしをすると成長ホルモンが十分に分泌されず、脳や体の成長に影響が起きることが心配されます。
また、ヒトの生体リズムは25時間、一方地球周期は24時間。このズレは朝の光を浴びることでリセットされるといわれています。夜更かしをし、朝寝坊をすると生体時計と地球時間のズレがますます大きくなって時差ぼけ状態に。
生活リズムを整えることは子供の心身の発達にとってとても重要なのです。
朝食を食べていますか?

ふだん朝食を食べている子どもの割合
「朝ごはんをしっかり食べること」は基本的な生活リズムを確立する上でとても大切なことです。
脳は絶えず働いていて、寝ているときもエネルギーを消費しています。しかも脳はエネルギー源としてブドウ糖しか使えません。
前日午後8時に食べた食事のブドウ糖は翌朝午前8時には消費されています。ですから朝食でしっかりとブドウ糖を補給しなければ脳はエネルギー不足で働くことができないのです。
朝食を食べることで、体にエネルギーがいきわたり、1日を活力的に過ごすことができます。
他にも、基礎代謝を高めて、肥満や生活習慣病の予防になる、胃や腸が刺激されて排便の習慣ができるなど、健康づくりに大切な役割があります。
朝食の内容は?

子どもがふだんの食事で食べる野菜料理の量(朝食)
朝食は食べているけど、食パン1枚だけ、菓子パン1個だけ、バナナ1本とヨーグルトだけ等、バランスの悪い内容になっていませんか?
朝は、親も子どもも慌しく、食事も簡単なものになりがちですが、毎食野菜をとることはとても大切です。
町田市で、朝食でつけ合わせ程度しか野菜を食べない子どもは43.8%、さらに、野菜をまったく食べない子どもは36.6%もいます。朝食での野菜不足が顕著に見られる状況です。
忙しい朝でも、野菜を取り入れ、できるだけ栄養バランスのとれた食事をしましょう。
簡単おすすめ朝食

簡単おすすめ朝食
パパっと済ませたい朝食でも、栄養バランスはとりたいもの。
主食(ご飯やパン)、副菜(野菜類)、主菜(卵・肉・魚・乳製品・大豆製品など)をそろえるようにすると栄養バランスがとれます。
前日の夕飯に具だくさんのスープを作っておく、野菜をゆでておくなどしておくと忙しい朝も簡単に野菜をとることができます。ゆで卵や肉そぼろなどを作っておくのもいいですね。
おすすめ簡単朝食レシピをご紹介します。参考にしてみてください。
関連リンク
町田市食育推進計画が閲覧できます。
詳しくは文部科学省ホームページをご覧下さい。
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保健所保健予防課保健栄養係
電話 042-722-7996
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更新日:2019年02月15日