むし歯注意報! ~ブラッシング編~
そもそも、むし歯はなぜなるのでしょうか・・・?

図1 むし歯になりやすいところ
お口の中のむし歯の原因菌が糖分を分解し、酸を出すことで歯を溶かしてゆき、やがてむし歯を作り出します。
詳しくは、町田市ホームページ「むし歯注意報! ~お子さんのむし歯を予防しよう~」をご覧ください。

図2 歯ブラシの動かし方

図3 仕上げ磨きの手の添え方
家庭でのケアがポイント
ポイント1 規則正しい食生活のリズム
砂糖を控えた規則正しいバランスの取れた食生活が大切です。
砂糖が多く含まれたお菓子やジュースを1日に何度も口にすると、お口の中がそのたびに酸性になり、むし歯ができやすくなります。
ポイント2 日ごろの歯磨きが大事
歯垢(プラーク:細菌の塊)を取り除くには歯ブラシが一番有効です。小さなお子さんはには仕上げ磨きをしましょう。
特に、夜寝る前の歯ブラシが大切です。寝ている間は唾液が減少し、自浄作用が下がり汚れが停滞しやすくなるためです。
詳しい仕上げ磨きのやり方は「仕上げ磨きをしましょう」をご覧ください。
ポイント3 お口の中の観察をしましょう
むし歯は、初期のうちは痛みなどの症状が現れません。
エナメル質がわずかに溶け始め、着色が見られたり、チョークのようにつやがない状態になった歯を初期う蝕「CO」といいます。この段階では、特に治療はせずに、フッ素塗布を行ったり、ハミガキで歯垢を残さないようにして経過観察をします。削る治療になる前に対処することで、歯へのダメージも少なくてすみますので、早めに気がつくことがとても大切です。
日ごろからお口の中を観察し、小さな変化にも早めに気づくようにしましょう。
むし歯になりやすい場所は、「歯と歯茎の境目(特に上の前歯)」や「奥歯の溝」、「歯と歯の間」が要注意です!
(上記「図1 むし歯になりやすいところ」参照)
ポイント4 フッ化物をつかって歯を強くしよう
ご家庭では、ぶくぶくうがいができるようになってからは、積極的にフッ化物配合歯みがき剤を使用するとよいでしょう。(詳しくは、下記「フッ化物配合歯みがき剤の効果的な使い方」参照)
また歯科医院で定期的にフッ素塗布を行うことも有効です。
町田市では、2歳児歯科健康診査、2歳6ヶ月児歯科健康診査でご希望の方にフッ素塗布を行っています。
仕上げ磨きをしましょう
それでは、ブラッシングをしてみましょう!
乳歯が上下4本以上生えそろったら、仕上げ磨きをはじめましょう。小さなお子さんは、お子さんの一人磨きだけでは細かいところまで十分に歯ブラシが届きません。
理想的には永久歯がある程度生えてくるまで仕上げ磨きを続けていただきたいものです。
仕上げ磨きをする際には、寝かせ磨きがお勧めです。嫌がってしまう時期は、1日1回でもかまいませんのでできれば夕食後(寝る前に)行うようにしましょう。
歯ブラシはえんぴつ持ちにします。
握るように持つと、力が加わりすぎてしまい、お子さんが痛がることがあります。
また、歯垢(プラーク)を落とすには、強い力で磨く必要はありません。毛先の弾力で、汚れを落とします。
軽く「しゃかしゃか」と音がする程度の力加減で行いましょう。
小さな横磨きで小刻みに振動させるように動かしましょう。
(「図2 歯ブラシの動かし方」参照)
奥歯の仕上げ磨き
仕上げ磨きの際には必ず、歯ブラシを持つ手と反対側の手と指を使い唇や頬をよけながら歯が見える状態で行いましょう。
上前歯の仕上げ磨き
上唇の中央にある上唇小帯はお子さんの場合、前歯に近い部分まで伸びていることがあります。この部分は敏感で歯ブラシで間違えて引っ掛けやすいところなので、人差し指で保護しながら仕上げ磨きを行いましょう。
(上記「図3 仕上げ磨きの手の添え方」参照)
フッ化物配合歯みがき剤の効果的な使い方
市販されている歯みがき剤の約9割のものにフッ化物が配合されています。フッ化物配合歯みがき剤を上手に使用しましょう。
いつから使い始めるの
うがいができない時期の小さなはお子さんの場合は、低濃度タイプのフッ化物配合歯みがき剤を使用しましょう。スプレータイプや泡状のものがお勧めです。
どのくらい使えばいいの
年齢によって異なります。幼児期は大人が適量の歯みがき剤を歯ブラシにつけてあげましょう。
仕上げ磨きの際に歯ブラシにつけて磨くか、空磨きをして、その後全体にいきわたらせる程度に磨く方法もあります。就寝前に使用すると効果的です。
2歳まで・・・米粒大、うがいができるようになるまでは1日1回使用します。
3歳から5歳まで・・・あずき粒大、歯みがきのたびに使用します。
6歳以上・・・約1センチ、歯みがきのたびに使用します。
参考文献:フッ化物応用実践マニュアル 東京都健康局 平成15年度発行、静岡県・県歯科医師会・県歯科衛生士会作成の指導資料
かかりつけ歯科医院を持ちましょう
歯が痛くなってから歯科医院に行くと、治療に時間や費用がかかり負担が大きくなります。
また、お子さんの場合、むし歯になってもすぐに治療は難しいものです。
むし歯になる前に歯科医院で定期的な健診やフッ素塗布、専門家によるケアを受けるようにしましょう。特にお子さんは、歯科医院に慣れる意味でもお勧めです。
関連リンク
南多摩保健医療圏地域歯科保健プログラム基本編資料にあります。リーフレットのPDF ファイル 「フッ化物配合歯磨剤の効果的な使用法」をご覧ください 。
おくちの健康情報より、フッ素と虫歯予防ををご覧ください。
健康情報にあります、「むし歯注意報! ~お子さんのむし歯を予防しよう~」をご覧ください。
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保健所 保健予防課 (歯科)
電話 042-725-5414
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更新日:2018年04月20日