【オンライン学習!】子どものココロの成長とその支援方法

更新日:2020年07月28日

コミュニケーションの始まりは赤ちゃんから

0歳から2歳ぐらい

子どもは、生まれた時からコミュニケーションを始めています。

赤ちゃんの時は泣いてばかりですが、「おなかがすいたよ!」と伝えています。 親は、「おなかすいたの」と言いながらも赤ちゃんの泣きに応答しています。

こうした赤ちゃんの欲求に応えることで、子どもは親を信頼し、親が特別な存在であると理解し始めます。

生後6、7ヶ月になると、人見知りをし始めるのは、特別な存在と見知らぬ人を区別できるようになったことの証であり、親への特別な愛情を獲得したということになります。

日々、怒ったり、泣いたり、嬉しかったりと、多くのことを経験していきます。ただ、言葉が獲得できていないので、まだ自分の気持ちを理解することができません。

そのため、体全体でイヤイヤと癇癪を起こしがち。そういう時は、親が「**がないから悲しかったのね」「**で悔しかったんだ」といった声かけをしてあげましょう。

自分の経験する不快な気持ちが、「悲しい」とか「悔しい」といった言葉と結びつくことにしだいに気づくようになります。やがては、自ら「悲しかったよ」と表現できるようになるのです。

泣いている赤ちゃんを抱いているママ

2歳~

2歳になると、自分のもと他人のものとの区別がつくようになります。

自分のものを取られると取り返そうと、1歳の時よりも、むしろいざこざが多くなります。取ったり取られたりという経験を繰り返すことが大変だとわかるようになると、貸して欲しい時は「貸して」と言った方がケンカを避けられることを学びます。

「貸して」とお友達が言ってきたら、「いいよ」と返事することも理解できるようになります。解決方法を教えてあげる役割は親にあります。

親は「社会化(子どもが社会の中で適応していけるように、言葉やルールなどを教えていく)」のエイジェントなのです。子どもが理解できるように物事を解決するコツやすべといったソーシャルスキルを教えてあげましょう。

おもちゃの取り合いをするこども

性格のせいにしない~ソーシャルスキルや感情と教える~

「あいさつをする」「助けを求める」「おもちゃを借りる」「遊びに入る」など、子どもの生活に必要な様々なスキルを教えてあげましょう。

しばしば、「うちの子は、怒りっぽくて、性格がだめ」と、子どもの問題をすぐ性格のせいと決めつけてしまうことがないのですか。性格のせいにすると、子どもは「自分は性格がダメなんだ」と自尊心を低めてしまいます。

「怒りっぽい」のではなく、「自分の気持ちを言葉でうまく伝えられない」「その場でどのようなことをすれば良いのか具体的にわからない」「スキルが未熟」といったことが問題なのです。

性格のせいにしないで、具体的にどうすれば良いか、わかりやすい方法を教えてあげましょう。

「あんたは優しくない性格ね!」「なんで弟に優しくできないの!!」と怒るのではなく、「弟に『大丈夫』と声をかけてあげて」「**持っていってあげたの、やさしいね」といったように、どういうことが「優しいこと」なのか、「怒りっぽくないこと」なのか伝えます。

ダメなところは実はその子の良いところ~リフレーミングの技~

何か問題があると、つい性格のせいにしてしまう癖がある方は、ちょっと「リフレーミング」の技を身につけましょう。

うちの子は、「引っ込み思案な」性格だ、と思いこみ、「あんたって、引っ込み思案ね!」とレッテルを貼り付けるのではなく、お子さんの良いところだと思ってみましょう。

そうですね、「ものごとに慎重だ」とリフレーミングできますね。その子の問題だと思っているところは、実はその子の資源(リソース)であるといえます。

言い換えれば、「ストレングス」「良いところ」「強み」なんです。

つまり、性格や態度の傾向というのはコインの表と裏のようなもので、弱みも見方を変えれば強みになりうるのです。

だから嫌悪の対象にせず、「リフレーミング」によって良い側面に光を当て、それを対人関係のなかでいかせるように子どもの気持ちを誘導していくことが大切です。

同量の水が入っているコップが2つ

さて、練習してみましょう

練習問題

例題

☆無口だ⇒「穏やかだ」

さぁ、やってみよう!!

☆怒りっぽい⇒「○○○○○」

☆気が弱い⇒「○○○○○」

☆しつこい⇒「○○○○○」

☆でしゃばり⇒「○○○○○」

☆あきっぽい⇒「○○○○○」

☆生意気⇒「○○○○○」

☆慌てん坊⇒「○○○○○」

※リフレーミングのビフォーアフターはこちらから

教えて!弥生先生 子どものココロ“Q&A”

Q

2歳になる息子がいます。まだ友達と仲よくあそぶことが難しい時期とはわかっていても、おもちゃを取りあったり、投げてしまうこともあり、すぐに「ダメ」と言ってしまいます。

言葉もわからない時期にどう子どもに声掛けすればいいのでしょうか。

A

2歳はまだ平行遊びの時期で、お友達と会話をしながら協力して遊ぶことが難しい時期です。おもちゃについて自分のものだとわかるようになり、1歳の時よりも、友達に貸したりすることを嫌がります。

この時期は、おもちゃを貸しあうことが難しいので、貸しあうことを期待せず、あらかじめ複数用意するといいですね。

ただ、ダメといっても子どもは何を学んで良いのかわかりません。「自分のおもちゃをとられて嫌だったんだ。」「順番にできるかな」「投げるとケガするから、ダメだよ」と大変でも2歳の子どもがわかるような説明的な言葉掛けをしましょう。

何度も繰り返し説明していくうちに、理解できるようになります。

怒ってばかりしても、「怖いから従う」だけで、肝心なことが理解できないので、説明してあげる働きかけが長い目でみると最も効果があるのです。

またこうしたトラブルの時にいろいろ教えようとしても聞く耳がないことが多いので、うまく遊べている時に「お友達に貸してあげて、えらいね。」と褒めたり、絵本などを読み聞かせしている時に「〇〇は、えらいね。どうぞって貸してあげてるね。」といったように、生活の中で教えていくようにするといいですね。
 

 

講師:法政大学文学部 心理学研究科 教授 渡辺弥生先生

法政大学渡辺弥生教授

               渡辺弥生 先生

渡辺弥生先生のプロフィール

教育学博士。専門は発達心理学。

【主な著書】

『心が荒れている子にちゃんと伝わる12歳までのお母さんの言葉がけ』PHP出版

『絵で見てわかる「しぐさ」で子どもの心がわかる本』PHP出版

監修『まんがでわかる発達心理学』講談社

他多数

 

【出演メディア】

☆NHK Eテレ 『すくすく子育て』

☆NHK 『ウワサの保護者会』

他多数

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