歯みがきについて
更新日:2020年07月01日
◎歯が生えてきたらケアを始めましょう
生涯にわたって健康な歯とお口を保つためにも、この頃から正しい歯みがき習慣を定着させることが大切です。
幼児期の歯みがきは、最初は保護者による歯みがきがメインとなります。徐々に本人自身で上手に歯みがきできるようになっていきますが、5~6歳には歯の交換期がおとずれて歯みがきが難しくなります。むし歯予防のためには、歯の交換が終わる小学校中学年~高学年まで保護者による仕上げみがきを継続することが望ましいです。
基本的な歯みがきの仕方(幼児期)
歯が生えてきたら、歯ブラシでみがきましょう。(最初は慣れるまで、清潔なガーゼ等で歯を拭き取ってもよいです)
- 保護者のお膝に仰向けに寝かせた姿勢で行う
- 歯ブラシは、本人用と仕上げみがき用の2本を用意する
- 1日1回夜寝る前の歯みがきは必ず行う
寝かせみがき
寝かせみがきのメリット
- お子さんの頭を固定できるため、余計なところに歯ブラシが当たらない
- 歯ブラシを持っていない手で頬や唇をよけ、奥歯まで確認しながらしっかりとみがける
嫌がるお子さんには・・・
- 日ごろのスキンシップや遊びの中で、お膝に仰向けになる姿勢を取り入れ慣れさせる
- いきなりみがくのではなく、まずはお口の中を観察したり、笑顔で話しかけたりしてリラックスした雰囲気をつくり、奥歯にそっと歯ブラシを当てることから始める
少しでもできたら、頑張ったね、上手にできたね、とたくさん褒めてあげましょう!
歯ブラシ
歯ブラシの選び方(図1参照)
図1 歯ブラシの選び方
本人用
- 柄が太く握りやすいもの
- 喉突き事故防止の安全設計が施されたものがおすすめ(特に0~1歳児)
仕上げみがき用
- ヘッドの大きさは「お子さんの指2本分」がめやす
- 毛は、硬さ「ふつう」、ストレートカット、3列
- 柄はまっすぐで、保護者が持ちやすい長さ
歯ブラシの扱い方
- 歯ブラシはえんぴつ持ち
- 軽くシャカシャカ音が出る程度の力加減
- できるだけ小刻みに動かす
◎歯ブラシは、毛が開くと清掃効率が下がります。毛が開いたら必ず交換しましょう。そうでなくても、衛生面の観点から1~2か月で新しいものに取り替えるとよいです。
仕上げみがきのポイント
ここに要注意!むし歯になりやすいところ
図2 むし歯になりやすいところ
歯みがきを嫌がるお子さんの場合、短時間でポイントをつかんでみがいてあげることも上手にみがくコツです。
むし歯になりやすいところ(図2参照)
- 歯と歯ぐきの境目(特に上の前歯)
- 歯と歯の間(特に上の前歯)
- 奥歯の溝
上の前歯、奥歯をむし歯にしてしまうお子さんが多いので注意しましょう。歯と歯の隙間が狭い方は、フロスを使用して汚れを落とすことも大切です。
歯が見える状態でみがきましょう
図3 唇や頬のよけ方
唇や頬を歯ブラシを持っていない方の手でよけて、みがきたい場所がしっかりと見える状態でみがくと上手に歯ブラシが当たります。(図3参照)
◎上唇小帯に注意
上唇の中央にある筋(上唇小帯)はお子さんの場合、前歯に近い部分まで伸びていることがあります。この部分は刺激に敏感なため、歯ブラシを引っ掛けなように人差し指で保護しながら仕上げみがきを行いましょう。
歯と歯の間はフロスを使いましょう
一般的に乳歯の歯並びでは、永久歯に生え変わるためのスペースを確保するために、歯と歯の間に隙間が存在することが多いです。反対に、歯と歯の隙間が狭いお子さんの場合は、フロスを使って汚れを取り除き、むし歯にしないように気を付けることが大切です。
フロスの使い方
- 歯と歯の間に、のこぎりを引くように、ゆっくりとフロスを入れる
- それぞれの歯の側面にフロスを押しつけるようにして2~3回動かし、汚れを取る
歯みがきを楽しくする工夫
歯みがきはお子さんの歯の健康を守るだけでなく、親子の大切なスキンシップの時間でもあります。しかし、歯みがきを嫌がるお子さんも多く、毎日苦労をされている保護者の方も多いようです。歯みがきタイムが少しでも楽になるように工夫しましょう
チェックポイント
- 痛くしていませんか? -歯肉や上唇小帯を歯ブラシでゴシゴシすると痛いです
- 時間をかけすぎていませんか? -みがくポイントをつかんで手早くみがきましょう
- マイナスイメージの声掛けをしていませんか? -歯みがきは痛くも怖くもないことだと思ってもらうためにも、きれいになったね!気持ちいいね!とプラスイメージの声掛けを
- みがき終わったら褒めてあげていますか? -泣いても、頑張ったね!えらかったね!の声掛けがお子さんにとっての自信につながります。
楽しくみがく工夫
- みがき合いっこしながら遊び要素を入れて楽しく
- パパとママ、だれとみがく?
- お子さんの好きな歌をうたいながら
- 歯ブラシを何本か用意して、その日の気分で好きなものを選ばせる
- 好きな味の歯みがき剤を使ってみがく
お口の中を観察しましょう
仕上げみがきの時には、特に以下2つについて観察する習慣をつけましょう。
- 歯の色 -白っぽく濁ってきた場所があったら要注意!初期むし歯の可能性があります。
- 歯ぐきの色 -赤く腫れている場所があったり、軽い力で歯みがきをして歯ぐきから出血が あったら要注意!歯肉炎の可能性があります。
どちらも原因は歯垢です。歯ブラシがきちんと当たるように意識し、早めに歯科医院で診てもらうようにしてください。
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保健所保健予防課歯科保健係
電話 042-725-5414
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