むし歯予防のポイント

更新日:2022年04月01日

町田市の3歳児歯科健康診査におけるお口の健康状況を中心に、むし歯予防のポイントについて掲載しています。

この機会に、皆さんもお口の健康について考えてみませんか?

むし歯の状況

「むし歯がない者の割合」9割を達成!

3歳児歯科健診におけるむし歯がない者の割合の推移

町田市3歳児歯科健診の結果から、むし歯がない者の割合は2018年度以降、9割を超えています。これは東京都の平均88.5%を上回り、東京都歯科保健推進計画の目標値90%を達成する結果となっています。

ご家庭での仕上げみがきシュガーコントロールなど、日頃からのむし歯予防に対する熱心な取り組みが、むし歯のないお子さんの増加につながっていると考えられます。引き続きお子さんの歯をむし歯から守っていきたいものですね。

もしも、歯科健診でむし歯が見つかった場合には、速やかに歯科医院を受診するとともに、むし歯の原因となる食生活や生活習慣を改め、新たなむし歯ができないようにすることがとても大切です。

そして、むし歯がないお子さんも、定期的な歯科健診をおすすめします。

町田市では、1歳6か月、2歳、3歳児歯科健診を行っていますので、ぜひご利用ください。また、3歳児歯科健診終了後も、かかりつけ歯科医を持ち、定期的な歯科健診を受ける習慣をつけることで、お子さんの歯と口の健康を守りましょう。

そもそも、むし歯はなぜなるのでしょうか・・・?

むし歯が誕生するまでの成り立ちのイラスト

むし歯の成り立ち

お口の中のむし歯菌が、糖分を分解し、酸を出し、歯を溶かして歯に穴が開きます。

これがむし歯です。むし歯は自然に治らないのが特徴です。 むし歯の要因は大きく4つあります。

  1. 歯質、歯並び、唾液の性状などの個人個人のもつ要因
  2. むし歯の原因となる細菌の集まり
  3. 糖分の摂取
  4. 時間の経過

この4つが重なるとむし歯が成立します。

4つの要因を重ならないようにするためには、次の4つのポイントに気をつけましょう。

むし歯の要因のベン図

家庭でのむし歯予防のポイント

ポイント1 規則正しい食生活のリズム

糖分を抑え、規則正しくバランスの取れた食生活が大切です。

ポイント2 日ごろの歯みがき

歯垢(プラーク)を取り除くには歯ブラシが一番有効です。夜寝る前には、保護者がお子さんに仕上げみがきをしてあげましょう。

ポイント3 かかりつけ歯科医院での定期健診

むし歯の予防・早期発見のためには、お口の中に異常がみられなくても定期的に歯科健診を受けることが大切です。

ポイント4 フッ素の力で歯を丈夫に

フッ素にはむし歯予防効果があります。上手に取り入れ、お子さんの歯をむし歯から守りましょう。

むし歯危険度チェック

3歳児歯科健診の統計結果から、むし歯になりやすいお子さんの特徴がわかりました。あてはまる項目がないかチェックし、むし歯予防に役立ててください。

甘味飲料をほぼ毎日飲んでいる・・・危険度2.63倍!

甘味飲料を飲んでいる女の子のイラスト

甘味飲料(ジュースやスポーツ飲料、乳酸菌飲料など)は糖分が多く、酸性度が強い特徴があります。1日に何回も飲んでいると、歯が溶けやすくなり、むし歯になりやすいです。普段の水分補給は、無糖のお茶や水にしましょう。
イオン飲料は、下痢や発熱などの時に医師の指示に従ってあげましょう。病気が治ったら、無糖のお茶や水にもどしましょう。

仕上げみがきをしていない、または時々しかしていない・・・危険度1.71倍!

子どもの仕上げみがきを忘れた母親のイラスト

歯が8本以上はえると、むし歯菌が歯にはりつき、定着しやすくなります。むし歯菌は歯垢(しこう)の中にすんでいます。仕上げみがきをしないとどんどん歯垢が増えていきます。また、仕上げみがきは毎日しないと効果がないこともわかりました。
歯が8本以上生えたら、毎日寝る前に仕上げみがきをしましょう。

甘味菓子をほぼ毎日食べている・・・危険度3.89倍!

甘味菓子を食べている子どものイラスト

甘味菓子(アメ・ガム・チョコレート・グミなど)は糖分が多く、歯にくっつきやすく、くり返しだらだら食べやすいため、子どものおやつとしては好ましくありません。
おやつは甘い物に偏らないよう、おにぎりやパン、季節の果物、乳製品など補食的なものを中心にローテーションしましょう。

おやつの回数が1日3回以上・・・危険度2.06倍!

歯を蝕んでいる虫歯菌のイラスト

おやつを1日に何回も食べていると、いつもお口が汚れていて、むし歯菌が増えむし歯ができやすいです。
幼児期のおやつは小さな食事です。食事でとりきれない栄養を補う大切な役割があります。3回以上おやつを食べると、おやつだけでお腹がいっぱいになり、大切な食事が食べられなくなります。おやつは1日1、2回時間を決めてあげましょう。

寝る前に飲食する・・・危険度2.92倍!

食べながら寝ている子どものイラスト

就寝中は、唾液の分泌が減るため、お口の中に汚れが停滞し、むし歯菌の働きで酸が発生し、歯が溶けやすくなります。
寝る前の仕上げみがきの後は、飲食しないようにしましょう。歯みがき後に水分をとる場合は、無糖のお茶や水をあげるようにしましょう。

コラム;下の子は上の子にくらべてむし歯になりやすい?!

出席順位別のむし歯リスク

統計によると、第1子にくらべて、上にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる下の子は、むし歯になりやすいことがわかりました。
理由は、早い時期から兄・姉と一緒に甘いお菓子を食べていることや保護者が忙しくなり、仕上げみがきができない日が増えることなどが考えられます。

予防のポイントは・・・

  • お兄ちゃんやお姉ちゃんの永久歯のむし歯予防のためにも、甘味菓子や甘味飲料をひかえ、おやつは時間をきめてあげましょう。
  • 寝る前は、小学校4年生くらいまで保護者が仕上げみがきをしてあげましょう。
  • 3歳以降はとくに、かかりつけ歯科医院を持ち、定期健診やフッ化物歯面塗布を受けましょう。

知っていると便利な関連情報

歯のことならなんでもわかる8020テーマパークをご覧ください。ママと子どものホームケアのポイント等掲載しています。

歯とお口のお話をご覧ください。歯科医院で行う予防処置やお口の中の病気等についてより詳しい情報を掲載しています。

お口の健康情報より、フッ素とむし歯予防をご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

保健所保健予防課歯科保健係
電話 042-725-5414
ファックス 050-3161-8634

このページに関するご意見については、こちらからお問い合わせください。

https://kosodate-machida.tokyo.jp/cgi-bin/inquiry.php/13

市へのご意見については、こちらからお問い合わせください。

https://www.city.machida.tokyo.jp/shigo/index.html